活動報告 2005年度
1.業 績(A)
(1)著作(編・共著等)
- 永田晃也・隅藏康一責任編集『MOT 知的財産と技術経営』(丸善、2005年10月刊行):丸善MOTシリーズの3冊目。
第10章「知財マネジメント関連の知識・スキルの伝達手法」(西村由希子・隅藏康一、139-154頁)ならびに第15章「日本における知的財産政策と今後の課題」(隅藏康一、218-233頁)を執筆。
(2)学術的論文
@ 単著
- 隅藏康一、遺伝子関連発明の知的財産政策:共有化と私有化の最適バランスに向けて、医療と社会15巻1号、67-82頁、2005年
- Koichi Sumikura, Discussion Points on Patent System for Protection of Medical Practices, APIC Newsletter 38, 9-10 (2005).
A 共著
- Itsuki Shimbo, Andrew Cobden and Koichi Sumikura "The patentability of medicinal inventions related to personalized medicine in Japan", Nature Biotechnology 23, 1367-1369 (2005).
- Kazunori Ikebukuro, Yuji Okumura, Koichi Sumikura and Isao Karube “A novel method of screening thrombin-inhibiting DNA aptamers using an evolution-mimicking algorithm”, Nucleic Acids Research, Vol.33, No.12, e108, 7 pages (2005).
- 沖俊彦・隅藏康一、医療関連行為の特許保護とその問題点@、バイオサイエンスとインダストリー63巻12号、35−37頁、2005年
- 沖俊彦・隅藏康一、医療関連行為の特許保護とその問題点A、バイオサイエンスとインダストリー64巻1号、36−38頁、2006年
(3) 学会報告
- 隅藏康一、バイオテクノロジー分野のイノベーション促進のための知的財産政策、日本知財学会第三回年次学術研究発表会 一般発表インテンシブ・セッション(要旨集290-295頁)(2005年5月29日 東京理科大学)
- 沖俊彦・隅藏康一、医療方法の特許保護が投資家に与えるインセンティブ、日本知財学会第三回年次学術研究発表会(要旨集180−183頁)(2005年5月28日 東京理科大学):口頭発表は沖が行った。
- 田坂一朗・渡部俊也・隅藏康一、情報成果物としての方法特許の米国における起源、日本知財学会第三回年次学術研究発表会(要旨集390−393頁)(2005年5月29日 東京理科大学):口頭発表は田坂が行った。
- 隅藏康一、ゲノムデータベースの法的保護のあり方、科学研究費ゲノム4領域合同班会議(要旨集H09)(2005年9月8日)
- 隅藏康一、イノベーション促進に向けた知的財産信託の課題、研究・技術計画学会第20回年次学術大会(要旨集447-450頁)(2005年10月26日 政策研究大学院大学)
- 隅藏康一、特許使用円滑化によるイノベーションの促進:PIPRAの事例調査、研究・技術計画学会第20回年次学術大会(要旨集411-414頁)(2005年10月26日 政策研究大学院大学)
- 丸幸弘・長谷川和宏・宇田真弓・井上浄・隅藏康一、バイオ研究人材におけるキャリアパスの多様化とその人材育成システム、研究・技術計画学会第20回年次学術大会(要旨集164-167頁)(2005年10月26日 政策研究大学院大学):口頭発表は丸が行った。
- 前田知子・隅藏康一、科学技術情報の整備・流通における政策の役割―これまでの科学技術情報政策と課題―、研究・技術計画学会第20回年次学術大会(要旨集875-878頁)(2005年10月27日 政策研究大学院大学):口頭発表は前田が行った。
- 工藤正晴・前田知子・隅藏康一、ゲノム研究におけるデータベースの構築と利用、研究・技術計画学会第20回年次学術大会(要旨集883-886頁)(2005年10月27日 政策研究大学院大学):口頭発表は工藤が行った。
- 隅藏康一、ゲノム研究と知的財産権、科学研究費特定領域研究「応用ゲノム」C05会議(2005年12月2日)
- 隅藏康一、情報通信技術に関する特許流通施策の研究、科学研究費特定領域研究「ITの深化の基盤を拓く情報学研究」成果報告会(報告書99-106頁)(2006年1月24日)
2.業 績(B)
(1)書評・解説等
- 隅藏康一、知的財産権(日本機械学会・機械工学年鑑23・3)、日本機械学会誌108巻(No.1041)、182−183頁、2005年
- 隅藏康一、知財分野の最近の動き―日本知財学会年次学術研究発表会から―、OHM92巻7号、14−15頁、2005年
- 隅藏康一、知的財産をめぐる最近の制度改正、OHM92巻11号、14−15頁、2005年
- 隅藏康一、遺伝子組み換え特許という成功事例、『MOT産学連携と技術経営』(丸善、2005年12月刊行)、206−209頁(ケーススタディ6)
- 隅藏康一、(コラム)どうやったら「マルチ・メジャー」になれるか、『図解入門ビジネス 最新 知財戦略の基本と仕組みがよーくわかる本』(秀和システム、2006年2月刊行)、256頁
- 隅蔵康一、知的財産権と科学、『湘南レクチャー(2005)講義録 科学における社会リテラシー 3』(総合研究大学院大学、2006年2月刊行)、163−191頁
- 隅藏康一、ゲノムデータベースの法的保護のあり方、文部科学省科学研究費補助金特定領域研究「ゲノム」4領域『2005年度報告書』、306−307頁、2006年
- 隅蔵康一、特許流通―先行者の権利保護とアクセスの向上、文部科学省科学研究費補助金特定領域研究(平成13年度〜平成17年度)『ITの深化の基盤を拓く情報学研究 情報学を創る』(一般向け冊子)、137頁、2006年
(2)翻訳・監訳
- 丸善MOTテキストシリーズ 編集委員(12名の編集委員の一人)
(3)その他
- 渡部俊也・隅藏康一共著『TLOとライセンス・アソシエイト』の韓国語訳が韓国において刊行(2006年1月17日、ISBN 89-7095-111-3 03300)
- 政策研究大学院大学、大学知的財産本部整備事業・21世紀型産学官連携手法の構築に係るモデルプログラム「知的財産マネジメント人材のキャリアパス調査」報告書、2006年(研究代表者として全体を編纂)
- 政策研究大学院大学、「ライフサイエンス研究の成果展開方策とその効果に関する調査研究」試験研究終了報告書(平成17年度)、2006年(「生命・医療分野の基礎研究の経済的インパクトに関する調査研究」部分のとりまとめ)
- 社団法人日本機械学会、法工学部門活動報告(2003年4月〜2006年3月)資料集、2006年(部門運営委員として編纂に協力)
- 大阪工業大学知的財産学部、平成17年度「高等教育機関における知的財産教育研究」報告書、2006年(アドバイザー委員会メンバーとして編纂に協力)
3.助成金による研究
- 文部科学省・平成17年度「大学知的財産本部整備事業」21世紀型産学官連携手法の構築に係るモデルプログラム「知的財産マネジメント人材のキャリアパス調査」 研究代表者
- 文部科学省・科学研究費補助金・特定領域研究「応用ゲノム」 公募研究「ゲノムデータベースの法的保護のあり方」(平成17年度) 研究代表者
- 文部科学省・科学研究費補助金・特定領域研究「情報学」 公募研究「情報通信技術に関する特許流通施策の研究」(平成16−17年度) 研究代表者
- 文部科学省・科学研究費補助金・萌芽的研究 「知的財産権の信託に関する法制度の設計」(平成16−17年度) 研究代表者
- 国際コミュニケーション基金・研究助成金「情報通信の技術標準における特許流通」 研究代表者
- 日産科学振興財団・研究助成金「生命科学研究の知的財産権をめぐる倫理問題の研究」 研究代表者
- 文部科学省・科学技術振興調整費「我が国の科学技術政策に関する歴史遡行的考察」(平成17−18年度) 研究分担者
- 産業技術研究助成事業費助成金(NEDO)「テクノロジー革新期における企業の経営戦略−外部環境劣化の克服に向けて−」 研究分担者
4.教 育
(1)講義
- 科学技術・学術政策プログラム「科学技術政策特論」の一部を担当、「知的財産論」の講義
- 科学技術・学術政策プログラム「特別セミナー」を共同で担当
- 科学技術・学術政策プログラム「専門科目T(研究と知的財産)」を担当
- 「技術革新と社会変貌」のコーディネーションと講義の一部を担当、「イントロダクション:ゲノムと知的財産」の講義
- 「How does technology change the world?」の一部を担当、「Biotechnology and Intellectual Property」の講義
- 知財プログラム「知財政策」の一部を担当、「今後の知財政策について」の講義
(2)論文指導・演習(博士課程・科学技術政策プログラム)
- 島田純子、井田聡子、前田知子、本村知睦、工藤正晴 の主指導教官。
5.管理・運営への関与
- 科学技術政策の戦略研究プロジェクト メンバー
- ライフサイエンス政策研究プロジェクト メンバー
- 科学技術・学術政策博士課程プログラム メンバー
- 知財プログラム メンバー
- 公共政策プログラム委員
- リサーチフェロー 韓志泳博士の受け入れ(2005年4月から2007年3月まで)
6.社会的貢献(A)
(1)他大学・研究所等における活動
@ 非常勤講師
- 東京理科大学 総合科学技術経営研究科 知的財産戦略専攻、知財学特論A「バイオ特許実務」(2単位)を担当
- 吉備国際大学 政策マネジメント学部、「知的財産と政策T」(2単位)を担当
- 東京工業大学 工学部、「総合科目A 科学者とは」の一部を担当
- 総合研究大学院大学 「湘南レクチャー:科学における社会リテラシー3」の一部を担当。「知的財産権と科学」の講義、宿泊研修によりディスカッション
A 委員会等
- カナダ・マギル大学 Intellectual Property Modeling Group, Advisory Board
- 大阪工業大学 特許庁委託事業「高等教育機関における知的財産教育研究」 アドバイザー委員会 メンバー
B その他
- 東京大学先端科学技術研究センター 客員研究員
- ロンドン大学 クイーンメアリー知的財産研究所 客員研究員
- 東北大学大学院工学系研究科 技術社会システム専攻 博士論文審査委員
(2)財団法人等における活動
@ 役員,委員会
- 社団法人発明協会、アジア太平洋人材育成専門委員会、委員
- 財団法人東京都医学研究機構、評議員ならびに評価委員
- 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構、石油天然ガス技術検討委員会、委員
- 富山県 バイオ推進戦略会議、専門委員
- 知的クラスター創成事業「とやま医薬バイオクラスター」 事業化検討委員会、委員
- 大阪北部(彩都)地域知的クラスター創成事業 バイオ特許新生・再生研究会、講師
- 横浜知財ITクラスター形成・支援プロジェクト アドバイザリーボード、委員
A その他
- 財団法人神奈川科学技術アカデミー、「ライフサイエンスにおける知的財産マネジメント」、カリキュラム編成者
- 文部科学省、科学技術政策研究所・科学技術動向調査センター、専門調査員
- 知的財産国家戦略フォーラム、メンバー
- 特定非営利活動法人21世紀構想研究会、メンバー(産業技術・知的財産委員会、委員)
- 医科学政策研究会、メンバー
(3)学会等における活動
- 研究・技術計画学会、事務局担当理事、叢書委員、第20回シンポジウム実行委員、第20回年次学術大会実行委員
- 日本知財学会、理事、英文ジャーナル編集委員、社団法人設立発起人
- 日本知財学会、第3回年次学術研究発表会実行委員長
- 日本機械学会、「法工学」部門、運営委員;同部門、研究推進・交流委員会、幹事;同部門、知的財産法工学研究会、主査
- 日本ビジネス・マネジメント学会 知財研究所、顧問
(4)審議会等における活動
- 内閣官房 知的財産戦略推進事務局、参事官補佐(併任)
- 経済産業省 特許権等を含む標準制定に関する検討委員会、委員
- 文部科学省 再生医療実現化プロジェクト、推進委員
- 文部科学省 科学技術政策研究所、機関評価委員
- 内閣府 総合科学技術会議 知的財産戦略専門調査会「研究における特許使用円滑化に関する検討プロジェクトチーム」、招聘専門家
- 内閣府 総合科学技術会議 知的財産戦略専門調査会「研究における特許使用円滑化検討WG」、メンバー
- 農林水産省 地域食料産業再生のための研究開発等支援事業 評価会、委員
7.社会的貢献(B)
(1)ジャーナリズムでの発言
活字メディア
- 中央公論2005年7月号191頁(マイクロソフト株式会社・広告記事)にて、「イノベーションを活性化する制度設計」についての談話掲載。
- 日本経済新聞2006年1月20日夕刊5面にて、ファイル交換ソフトの著作権問題についてコメント。
- 日本経済新聞2006年2月17日朝刊15面にて、国費を用いた大学特許の指針作成についてコメント。
(2)講演会,座談会,会議出席
- 早稲田大学「企業法制と法創造」総合研究所の「知的財産権の信託」研究会において、「知的財産一括管理の事例」の講演(2005年5月14日)
- 日本知財学会第3回年次学術研究発表会・知財新領域研究分科会セッション「科学と特許:「研究例外」をめぐって」にて、パネリストとして「リサーチ・ツール特許の日本の科学者への影響と対応」の発表(2005年5月28日)
- 日本知財学会第3回年次学術研究発表会・プレナリーセッション「Regional and International」の後半にて、座長(2005年5月28日)
- 第4回産学官連携推進会議のワークショップ(大学知財管理・技術移転協議会主催)「特許法69条と科学技術の発展について」にて、パネリストとして「科学と特許−試験研究に着目して−」の講演(2005年6月25日)
- OECD Expert Meeting on “Best Practice Guidelines for the Licensing of Genetic Inventions”に招聘専門家として出席(2005年6月27−29日)
- 第12回日本遺伝子診療学会大会にて、「遺伝子と特許」の講演(2005年8月5日)
- 財団法人バイオインダストリー協会・知的財産権分科会において、「OECDガイドライン」に関する報告(2005年8月25日)
- 日本機械学会年次大会・法工学部門オーガナイズドセッション「安全問題と法制度」の座長(2005年9月22日)
- 知的財産懇談会(知的財産に関与する弁護士・裁判官の研究会)にて「研究における特許使用円滑化に関する国内外の動向」の講演(2005年9月28日)
- 財団法人沿岸技術研究センター「第1回 知的財産の管理等に関する研究会」にて、「知的財産権の制度と運用の概要〜特許を中心として〜」の講演(2005年10月3日)
- 研究・技術計画学会第20回年次学術大会、一般講演「戦略的人材システムに向けた課題D」セッションの座長、会長講演の司会(2005年10月23日)
- カナダ・マギル大学IPMG主催“The Role of Intellectual Property Rights in Biotechnology Innovation” (フィレンツェ)にて、 “Intellectual Property Rights in Innovation Systems”の講演(2005年10月24日)
- 財団法人ファイザーヘルスリサーチ振興財団主催「第12回ヘルスリサーチフォーラム」にて、「医療と知的財産権」の講演(2005年11月5日):フォーラム冊子114−124頁
- 財団法人神奈川科学技術アカデミー「KAST特許実務講座 ライフサイエンス分野における研究開発と知的財産コース」において、「ラボラトリー・マネジメントと知的財産」の講義(2005年11月15日)、宿泊研修講師(2005年11月26−27日)
- 発明協会アジア太平洋工業所有権センター JPO/IPR研修(中国実務者コース)にて、「新技術(バイオ・ゲノム)と知的財産権」中国人向け講義(2005年11月18日)
- 経済産業省バイオ政策研修において「知的財産権」の講義(2005年11月30日)
- OECD “WORKSHOP ON COLLABORATIVE MECHANISMS: ENSURING ACCESS ”にて、 “Intellectual Property, Genetic Inventions and Research Tool Consortium”の講演(2005年12月9日)
- 一橋大学ワークショップ「リサーチ・ツールなど上流技術の特許保護と利用のあり方」にて、コメンテーター(2005年12月12日)
- 大阪工業大学・特許庁主催国際シンポジウム「高等教育機関における知的財産導入教育の実践と将来展望」にて「知的財産導入教育の実践例」の講演(2005年12月13日)
- 知的財産懇談会(知的財産に関与する弁護士・裁判官の研究会)にて「標準化と知的財産権」の講演(2005年12月13日)
- 科学技術政策懇談会(旧科技庁関連の研究会)にて、「日本における知的財産政策と今後の課題」の講演(2005年12月20日)
- 神戸市役所の知的クラスター関連の会議において、神戸医療産業都市構想における特許戦略について、私案を報告(2006年1月17日)
- 日本ビジネス・マネジメント学会・知的財産研究所の研究会にて、「最近の知的財産政策の動向と今後の課題」の講演(2006年1月28日)
- 文部科学省科学研究費補助金特定領域研究「情報学」柱A06及び日本社会情報学会(JASI)共催シンポジウム「情報化による社会変動と新たな制度デザイン」において、「情報通信技術に関する特許流通施策の研究」の講演(2006年3月2日)
- 文部科学省研修において、講義「日本における知的財産政策と今後の課題」(2006年3月15日)
- 政策研究院シンポジウム「知的財産政策の歴史的レビュー」にて、モデレーター(2006年3月17日)
- 「知的財産マネジメント研究会」を西村由希子氏とともに総合オーガナイザーとして主宰(2005年4月23日、5月21日、6月18日、7月16日、10月15日、11月19日、12月17日、2006年1月21日、2月18日、3月18日)
- 第5回知的財産・産学連携ワークショップ、主宰者ならびに「ラボマネジメント」セッションのオーガナイザー(2005年9月17日)
- 日本知財学会・知財新領域研究分科会の研究会合を分科会担当理事として主宰(2005年7月11日、12月5日)
- 日本知財学会・知財学ゼミナールを分科会担当理事として主宰(2005年7月9日、9月3日、10月1日、11月5日、12月3日、2006年1月7日、2月4日)
- 笹川平和財団主催「国際知財政策フォーラム」の座長(2005年7月14日、9月26日、10月13日、11月11日、12月16日、2月17日、3月16日)、同研究会において研究報告(2005年11月11日)
- 「競争政策と知的財産権」研究会を主宰(2005年8月8日、10月3日、10月14日、11月4日)、同研究会にてコメンテーター(2005年8月8日)、同研究会において研究報告(2005年10月3日)