活動報告 2002年度
1.業 績(A)
(1)著 作
@単 著
- 『これからの生命科学研究者のためのバイオ特許入門講座』(隅藏康一著,羊土社,2003年)。
A共 著
- 『理工系のための特許・技術移転入門』(渡部俊也編,岩波書店,2003年),「5.1 コーエンとボイヤーの遺伝子組換え技術」(p.145-156)「5.4 MPEG-2 特許プールによるライセンス供与」(p.169−178)を分担執筆。
- 『知財立国−日本再生の切り札−』(荒井寿光+知的財産国家戦略フォーラム 編,日刊工業新聞社,2002年)。
(2)学術的論文(総合雑誌への論文を含む)
@単 著
- 隅藏康一「IPブレインを育てる−研究者の知的財産権活用のために−」,高圧ガス40巻3号(2003年3月号)p.25-28。
- 隅藏康一「ゲノムビジネスと遺伝子特許」,日本の科学者38巻3号(2003年3月号)p.144-149。
- 隅藏康一「先端科学技術における特許プールの活用(下)−バイオ分野の特許プール−」,BIO INDUSTRY20巻3号(2003年3月号)p.55-62。
- 隅藏康一「先端科学技術における特許プールの活用(上)−MPEG-LAの事例−」,BIO
INDUSTRY20巻2号(2003年2月号)p.42-52。
- 隅藏康一「生命科学と知的財産」,学術月報56巻1号(2003年1月号)p.41-44。
- 隅藏康一「Series 大学のリスクマネジメント B知的財産権を守る 6つの代表的ケースへの対応策」,カレッジマネジメント118号(2003年1-2月号)p.70-73。
- 隅藏康一「米国における明細書の記載要件」,AIPPI47巻(2002年12月号)p.806-811。
- 隅藏康一「職務発明に対する「相当の対価」をめぐる問題」,BIOINDUSTRY19巻12号(2002年12月号)p.36-43。
- 隅藏康一「バイオテクノロジーと産学連携 −ES細胞のマテリアル・トランスファーの事例から−」,AcTeB Review創刊号(2002年)p.32-36。
- 隅藏康一「構造プロテオミクスと特許」,蛋白質核酸酵素47巻(増刊号『構造プロテオミクス』)(2002年)p.967-972。
- 隅藏康一「ポストゲノム時代における特許」,知財研フォーラム49号(2002年春号)p.2-5。
- 隅藏康一「遺伝子特許」,アソシエ9号『特集:資本主義に組み込まれる生と死』(2002年4月)p.60-70。
A共 著
- 新保斎・横山茂之・隅藏康一「タンパク質立体構造は特許で保護されるか 日本・米国・欧州特許庁における比較研究レポートの解説と分析」,現代化学385号(2003年4月号)p.61-68。
(3) 学会報告
- 隅藏康一「ゲノム特許:発明と発見」,科学技術社会論学会,第1回年次研究大会(2002年11月17日,東京大学)。
- 隅藏康一「DNAチップ開発における遺伝子特許ライセンス方式の提案」,(講演予稿集p.S7)日本生物物理学会,第40回年会シンポジウム(2002年11月3日,名古屋大学)。
- 隅藏康一「米国技術移転人材のキャリアパス」(講演要旨集p.302-305),研究・技術計画学会,第17回年次学術大会(2002年10月26日,北九州学術研究都市産学連携センター)。
- 隅藏康一「産学をつなぐ技術インキュベーションと制度」(講演要旨集p.77-89),第17回研究・技術計画学会シンポジウム(2002年6月7日,笹川記念会館)。
- 西村由希子・山岸朋恵・隅藏康一「大学研究者の教育及び研究に関する意識」(講演要旨集p.290-293),研究・技術計画学会,第17回年次学術大会(口頭発表は西村が行った)。
2.業 績(B)
(1)書評・解説等
- 隅藏康一「絵でわかるキーワード:TLO」,ASCII(2003年2月号)p.206。
- 隅藏康一・中村景子「事業戦略のかなめ−知的財産権−」,日経バイオ年鑑(2003年),p.941-946。
- 隅藏康一「日本知財学会の設立:知的財産の循環する社会」,産経新聞・大阪夕刊(2002年10月7日)p.7 。
- 隅藏康一「バイオベンチャーと知的財産」,JBDA News Letter No.4(2002年7月号)巻頭言。
- 隅藏康一「知財立国と知財学会」,自由民主第2058号(2002年7月30日号)p.8。
- 隅藏康一「本気でとりたい人のためのバイオ特許入門 第6回(最終回):特許をめぐる裁判」,Bioベンチャー2巻3号(2002年5-6月号)p.124-131。
(2)その他
- 月刊誌『BIO INDUSTRY』において,「知的財産マネジメント研究会・バイオ分科会報告」の連載を監修(2002年5,7月号に掲載)
3.助成金による研究
- 文部科学省・21世紀型産学連携手法の構築に係るモデル事業「産学連携に関する国際比較−人材育成システムに着目して−」(平成14年度)研究代表者
- 文部科学省・科学研究費補助金・若手研究(B)「再生医療に関連する技術の法的保護のあり方」(平成13-14年度)研究代表者
- 平成14年度・科学技術振興調整費 科学技術政策提言「生命科学推進にあたっての生命倫理と法」において,「医療・生命・科学の経済学に関する調査研究」の研究を担当
- 平成13-14年度・旭硝子財団研究助成「標準形成における特許管理のあり方」研究代表者
- (財)全国銀行学術研究振興財団度助成研究 「特許プールを活用した知的財産担保証券化に向けての法的課題」研究代表者
4.教 育
- 「技術革新と社会変貌」(2002年夏小学期)の一部を担当,「ゲノムと社会」の講義を行った。
- 「How does technology change the world?」(2002年秋大学期)の一部を担当,「Biotechnology
and Intellectual Property」の講義を行った。
- 「知財学ゼミ」を4〜7月に12回,1〜3月に9回,開催した。
5.管理・運営への関与
- 科学技術政策プロジェクト・メンバー
- 日英共同研究プロジェクト・メンバー
- 2002年5月8日 昼食セミナーにて,「産学連携に関するマネジメントと政策」のプレゼンテーション
- 本学における特許の取り扱いについての検討
6.社会的貢献(A)
(1)他大学・研究所等における活動
- 東京大学大学院工学系研究科 非常勤講師 「バイオテクノロジーと知的財産」の講義(2002年冬学期,全8回)
- 東京大学先端科学技術研究センター 先端知財人材育成オープンスクール 講師
- 東京工業大学工学部「総合科目A 科学者とは」の一部を担当
- 東京大学先端科学技術研究センター 客員研究員(知的財産権の研究)
- 文部科学省 科学技術政策研究所 客員研究官(ゲノム科学政策の研究)
(2)財団法人等における活動
- 財団法人神奈川科学技術アカデミー 教育講座「ライフサイエンスにおける知的財産マネジメントコース」(2003年2月18日−21日) カリキュラム編成者・講師
- 理化学研究所 嘱託(ゲノム関連科学に関する最新の特許関連情報の提供など)
- 文部科学省 科学技術政策研究所 科学技術動向調査センター 専門調査員
- 社団法人研究産業協会 「研究開発と知的財産を考える研究会」(経済産業省委託調査) 委員長(報告書p.1-3に概要を執筆)
- 社団法人発明協会 アジア太平洋人材育成専門委員会 委員
- 財団法人知的財産研究所 技術動向調査委員会(ライフサイエンス分野) 委員
- 日本知的資産研究会 知的資産国際問題分析委員会 委員(『日本知的資産研究会 第二期報告書(平成14年6月〜平成14年11月)』p.55-57に,「在来型産官学連携システムの課題」を執筆)
- 財団法人政策科学研究所「社会・経済ニーズの分析に基づく研究開発戦略立案に関する調査研究」推進委員会 委員
- 知的財産国家戦略フォーラム メンバー
- 特定非営利活動法人21世紀構想研究会 メンバー
- 日本バイオベンチャー推進協会 理事
- (社)科学技術国際交流センター 第8回アジア・太平洋科学技術マネージメントセミナー 企画運営委員
(3)学会等における活動
- 研究・技術計画学会 業務理事(2002年10月まで),事務局担当理事(2002年10月より)
- 日本知財学会 設立準備事務局スタッフ(2002年10月まで),理事(2002年10月より)
- International Structural Genomics Organization (ISGO), Task Force on Intellectual Property Rights, Member.
(4)審議会等における活動
- 内閣官房 知的財産戦略推進事務局 参事官補佐(2003年3月15日より併任)
- 文部科学省 研究開発成果の取扱に関する検討会 メンバー(2002年度は5月までに2回開催され,報告書をまとめた)
- 公正取引委員会 新たな分野における特許と競争政策に関する研究会 メンバー(2002年度は6月までに3回開催され,報告書をまとめた)
- 文部科学省 科学技術・学術審議会 技術・研究基盤部会 産学官連携推進委員会 知的財産ワーキング・グループ 委員
(2002年5月から10月までの間に9回開催され,報告書をまとめた)
- 文部科学省 タンパク3000プロジェクト推進委員会 戦略的特許検討委員会 メンバー(2002年度は2月に1回開催され,2003年度も継続される予定)
- 内閣府 総合科学技術会議 評価専門調査会 再生医療の実現化プロジェクト 評価検討会 メンバー(2002年9月から10月までの間に2回開催され,報告書をまとめた)
- 経済産業省 研究開発・知的財産及び競争と標準化の関係のあり方に関する研究会 委員(2002年12月から3回開催され,2003年度も継続される予定)
- 東京都バイオ産業振興方策検討委員会 委員(2002年5月から11月までの間に4回開催され,報告書をまとめた)
7.社会的貢献(B)
(1)ジャーナリズムでの発言
@活字メディア
- 岸宣仁『光触媒が日本を救う日』(プレジデント社,2003年)p.138-140で,パテント・プールに関するコメント。
- 2002年9月30日 産経新聞朝刊10面「ニュース解説」の中で,発明者への対価についてコメント。
- 2002年9月20日 日本経済新聞朝刊11面「企業が報奨制度充実」にてコメント。
- 2002年8月29日 日経産業新聞10面「21世紀の気鋭」にて,知財学会に関連して,隅藏の活動等の紹介。
- “Japan lays out 55-point patent plan”, Nature 418, 116 (11 July, 2002)の中で,知財教育に関するコメント。
- 2002年6月18日 日本経済新聞夕刊5面「知財立国 若手が担う」の中で隅藏の紹介。
- 『日経バイオビジネス』2002年7月号p.15にて,医療行為に対する特許付与についてコメント。
- 2002年6月4日 讀賣新聞朝刊38面にて,日本知財学会の設立に関連したコメント。
- 『公共哲学9 地球環境と公共性』(佐々木毅・金泰昌編,東京大学出版会,2002年)p.130-131,331においてコメント。
- 2002年4月19日 日本経済新聞朝刊17面「遺伝子特許,中国が攻勢」にてコメント。
A電波メディア
- 2002年7月29日 NHK教育「視点・論点」(22:45-22:55)にて,「今こそ知的財産の活用を」というテーマでスピーチ。
- 2002年5月14日 ラジオたんぱ「薬学の時間」(20:10-20:25)にて,遺伝子特許の解説。
- 2002年4月19日 NHKワールド・ラジオ日本(東京通信,44ミニッツ)にて,再生医療の解説。
(2)講演会,座談会,会議出席
- 2003年3月24日 アジアIPRリーダーズワークショップ(発明協会アジア太平洋工業所有権センター主催)にて, “Biotechnology and Intellectual Property”の講演。
- 2003年3月15日 第二回知財新領域サロン(日本知財学会・知財新領域研究分科会主催)「大学病院医療情報ネットワークにおける知財問題」のコーディネーター。
- 2003年3月14日 教育セミナーフォーラム'03(日本実験動物協会主催)にて,「知的財産としての実験動物」の講演。
- 2003年3月10,11日 日仏「技術革新と知的財産」セミナー(日本知財学会,フランス大使館等主催)のコーディネーター,全体を通じてのコメント。http://www.smips.rcast.u-tokyo.ac.jp/5%20SUMIKURA%20E.pdf
- 2003年2月17日 富山県「バイオテクノロジー講演会」にて,「バイオ産業と知的財産」の講演。
- 2003年2月14日 シンポジウム「知的財産の新展開」(日本知財学会,財団法人バイオインダストリー協会主催)のコーディネーター,ならびにテーマ2「知財立国を目指す日本の今後」のディスカッサント。
- 2003年2月12−14日 Workshop on Best Practices in International Scientific Co-operation (MEXT/OECD Global Science Forum, Tokyo)にGuestとして参加。
- 2003年2月7日 ドイツ証券セミナーにて,「医薬品を巡る知的財産権に関する現状の問題点と今後の課題」の講演。
- 2003年2月7日 平成14年度第7回工業所有権研修・法律家コース(発明協会アジア太平洋工業所有権センター主催)にて,
“Biotechnology and Intellectual Property”の講義。
- 2003年1月31日 コーネル大学・上智大学共同ワークショップ “Empirical Bioethics in Cultural Contexts”(上智大学)のSession 2 “Genetic Ownership”にて,コメンテーター。
- 2003年1月29日 神奈川県「産業活性化テーマ別研究会」にて,「大学発の新産業創出(バイオビジネス)」の講演。
- 2003年1月18日 第一回知財新領域サロン(日本知財学会・知財新領域研究分科会主催)「DNAマイクロアレイ分野における,保護のニーズと今後の戦略」のコーディネーター。
- 2003年1月17日 第41回東京トップ・マネジメント・セミナー(財団法人社会経済生産性本部主催)にて,対談「知的財産の創出・保護・活用〜産業力強化と知的財産権」(桑原洋氏との対談,隅藏が進行役も兼ねる)。
- 2003年1月11日 BLSシンクタンク設立総会にて,「シンクタンクに期待するもの〜アカデミズムの立場から」の講演。
- 2002年12月16日 薬業経営戦略講座「医薬品産業の国際競争力の強化と新戦略」(国際商業出版主催)にて,「知的財産権に関する現状の問題点と今後の課題」の講演(資料集p.71-100)。
- 2002年11月29日 第22回メディシナル・ケミストリー・シンポジウム(日本薬学会医薬化学部会主催,静岡)にて,「ゲノム創薬と特許」の招待講演(講演要旨集p.57-59)。
- 2002年11月23日 第2回知的財産・産学連携ワークショップ(知的財産マネジメント研究会等主催)にて,「日本知財学会・知財新領域研究分科会発足について〜今後知財学で何を検討すべきか〜」の講演。
- 2002年11月22日 産学連携国際セミナー「産学連携人材育成に関する国際ワークショップ」(政策研究大学院大学)のコーディネーター(資料集p.1-2にKoichi
Sumikura “What kind of people are engaged in industry-university cooperation?
?Example of tech transfer in US-”を所収。本セミナーの内容は,日刊工業新聞2002年12月12日5面でも紹介された)。
- 2002年11月13日 ディスカッション集会「医療行為と特許」(日本知財学会・ライフサイエンス分科会主催)のコーディネーター。
- 2002年11月11日 産学官連携フォーラムin佐賀(佐賀大学等主催)にて,「産学をつなぐ知的財産マネジメント〜TLOとライセンス・アソシエイトに着目して〜」の講演。
- 2002年11月9日 BLS東北・第2回交流会(仙台)にて,「知財を取り巻く現状と若手へのメッセージ」の講演。
- 2002年10月26日 研究・技術計画学会第17回年次学術大会にて,一般講演・ホットイシュー「大学側連携組織の事例と問題点」の座長。
- 2002年10月18日 (社)東京医薬品工業協会・大阪医薬品協会の第71回東西合同知的財産委員会(島根県)にて,「今後のバイオ・遺伝子特許戦略」の講演。
- 2002年10月17日 パレス会平成14年10月例会(順天堂大学)にて,「医学における特許問題」の講演。
- 2002年9月30日 経済産業省基準認証国際チームの勉強会にて,パテントプールに関する講演。
- 2002年8月24日 人倫研プロジェクト・第二回コンファレンス(北海道大学)にて,「遺伝子特許の諸問題」の講演(北海道大学法学論集2003年54巻第2号に掲載予定)。
- 2002年8月21日 三井化学株式会社にて,「知的財産戦略と研究戦略」の講演。
- 2002年8月12日 医薬産業政策研究所セミナーにて,「産学連携と知的財産」の講演。
- 2002年8月5日 バイオ&ゲノムビジネス戦略特別セミナー(新社会システム研究所主催)にて,「今後の日本企業のバイオ・遺伝子特許戦略」の講演。
- 2002年8月1日 東京リーガルマインド公開講座にて,「バイオテクノロジーと知財立国」の講演。
- 2002年7月28日 生物物理若手の会・夏の学校のメインシンポジウム「産学連携」にて,「知財と産学連携」の講演。
- 2002年7月26日 コンファレンス「知的財産権制度とイノベーション」(一橋大学)にて,コメンテーター。
- 2002年7月11日 産学連携国際セミナー「日仏における産学連携の推進に向けて」(政策研究大学院大学)のコーディネーター(資料集p.12-15に隅藏康一「フランスのイノベーション政策」を所収)。
- 2002年5月28日 第4回知的財産研究会(ml-IP主催)にて,「大学発明のライセンス戦略」の講演。
- 2002年4月20日,5月18日,6月29日,7月27日,9月21日,10月19日,12月7日,2003年1月18日,2月22日,3月15日 「知的財産マネジメント研究会」(http://www.smips.rcast.u-tokyo.ac.jp/)を西村由希子氏とともに主宰。(これに関連して,先端研Watcher
vol.5(2003年3月20日)p.7に,「日本の知財立国化を推進する人材育成 “私塾”を主宰」として隅藏のインタビュー記事が掲載されている。)
- 2002年4月9日 財団法人バイオインダストリー協会・第14回国際部会の特別講演として,「バイオ特許の戦略と今後の動向」の講演。
8.その他
- 『TLOとライセンス・アソシエイト』(渡部俊也・隅藏康一共著,2002年3月,ビーケイシー)が,第二回日経BP・BizTech図書賞を受賞(2003年10月)。