第230回 知的財産マネジメント研究会(Smips)
日時:2022年10月15日(土)13:00-16:30 オンライン(Zoom)開催 参加費:無料 途中参加退出可
※オンライン(Zoom)での開催です。会場に集まる形式ではありません。
<プログラム>
★13:00-14:30
テーマ:利益相反を中心としたアカデミア発ベンチャーのリスクマネジメント
-アカデミアの起業と大学‐大学発ベンチャーの産学連携-
講師:明谷 早映子 様(東京大学大学院医学系研究科 利益相反アドバイザリー室 室長、博士(理学)、弁護士、シニアURA)
【パネルディスカッション・ディスカッサント】
上條 由紀子 様(長崎大学 教授、FFGアントレプレナーシップセンター センター長)
宮田 有紀 様(長崎大学 研究開発推進機構 リスクマネジメント部門 リサーチアドミニストレーター)
※ Smips産学連携分科会・知財キャリア分科会による企画です。
※ 日本知財学会 大学発イノベーション分科会との共催です。
【講演概要】
大学を中心としたベンチャー・エコシステムの強化に新市場創出の期待が寄せられますが、大学の研究成果を活用した創業は、
大学との利益相反リスクを必然的に内包します。関係者の相関図も複雑になり、現場のリスク対応は混乱しがちです。本発表では、
大学で起業と産学連携を支援する際のリスクマネジメントに注目して、議論を進めます。
ディスカッションの時間には、社会人学生の関与に起因する様々なリスクや、今年5月に施行された外為法改正が現場にもたらした
課題についても情報提供をいただきます。参加者からの課題意識の共有もお待ちしています。
講演後、長崎大学 上條 由紀子教授、宮田 有紀様より、現場の事例をご紹介いただき、パネルディスカッションを行います。
【講師略歴】
東京大学理学部化学科卒業(1998年)、同修士課程修了(2000年)、博士課程修了(2003年)後、研究者として産業技術総合研究所に入所し、
バイオセンサーの開発と産学官連携プロジェクトのマネジメントに従事する。
慶應義塾大学法科大学院修了後、弁護士登録、知財系法律事務所勤務を経て、2014年、インハウス弁護士・シニアURAとして
東京大学に入職。本部リサーチ・アドミニストレーター推進室、産学協創推進本部での勤務を経て、2018年1月より現職。
年間2000件超の医学系研究を利益相反審査事務局としてレビューしつつ、医学部内外・学内外の研究者や事務部門からの
リスクマネジメントの相談に対応している。法務実務と研究対象として、産学連携、研究倫理(特に利益相反管理)、組織ガバナンス、
コンプライアンス、ELSIを主に扱う。
最近は、アカデミアの研究データ(臨床データ含む)利活用の課題整理・対応とデータ活用基盤の整備にも興味あり。
★15:00-16:30
テーマ:経済安全保障と先端・重要技術:貿易管理、米中技術覇権争い、ウクライナ情勢・対露経済制裁含む動向と課題
講師:風木 淳 様(政策研究大学院大学 政策研究院 参与)
※ 政策研究大学院大学GISTセミナーとの共催です。
【講演概要】
今回は、経済安全保障と先端・重要技術について、前職で経済産業省貿易管理部長・大臣官房経済安全保障政策統括調整官を務められた
風木淳様に、お話を伺います。特に、日本ならびに米・中・EUにおける、先端・重要技術(機微技術)の管理、経済安全保障政策
(守る・Protection/育てる・Promotion)、ならびにサプライチェーン強靭化について、現在までの動向をお示しいただいた上で、
経済安全保障と先端・重要技術の課題についてお話しいただきます。
【講師略歴】
1966年広島県生まれ。1990年東京大学法学部卒業。米国コロンビア大学ロースクール・法学修士、ニューヨーク大学ロースクール・
経済法学修士、ニューヨーク州弁護士。1990年に通商産業省(現:経済産業省)に入省し、公正取引委員会、貿易局為替金融課、
大臣官房秘書課研修・採用担当、経済協力開発機構(OECD)、ジュネーブ国際機関日本政府代表部、通商機構部参事官、
安全保障貿易管理課長、資源エネルギー庁資源・燃料部政策課長、製造産業局総務課長、大臣官房審議官(経済産業政策局担当)、
内閣官房内閣審議官・日本経済再生総合事務局次長(未来投資会議構造改革徹底推進会合担当)、経済産業省貿易管理部長・
大臣官房経済安全保障政策統括調整官等を経て、2022年7月から現職。