第229回 知的財産マネジメント研究会(Smips)
日時:2022年7月16日(土)15:00〜18:30 オンライン(Zoom)開催 参加費:無料 途中参加退出可
※オンライン(Zoom)での開催です。会場に集まる形式ではありません。
<プログラム>
★15:00-16:30
テーマ:医薬品開発の適切なインセンティヴ - EUの医薬品特許期間補充制度(SPC)を巡る動向からの示唆-
講師:清水 紀子 様(北海道大学大学院法学研究科博士後期課程、北海道大学病院臨床研究開発センター)
ウェブサイト: https://researchmap.jp/norikosmz19
参考資料:清水紀子「EU の医薬品特許期間補充制度(SPC)に関する実証研究と2019 年SPC 規則改正」
AIPPI Vol. 66, No.9, p2-21 2021年9月
https://www.data-box.jp/pdir/2b1517a7c7244e9f91ed5026a17ffbd3
※ 日本知財学会 知財学ゼミナールとの共催
【講演概要】
巨額と長期間を要する新薬開発を促進するためには、特許権による保護が重要です。そこで、医薬品分野では、
一定の条件のもと特許権の存続期間を延長できま す(特許権存続期間延長登録制度)。一方、特許法以外でも
新薬開発インセンティヴとして機能する制度が存在するため、それらをどのように両立することが望ましいで
しょうか。日本の特許権存続期間延長登録制度に対応するEUの制度であるSPC(Supplementary Patent Certificate)を
巡る動向に、その示唆を見出せるのではないかと思い、近年のEUの動向をご紹介いたします。
★17:00-18:30
テーマ:学術出版と研究評価
講師:有田 正規 様(国立遺伝学研究所 教授、生命情報・DDBJセンター長)
参考資料:有田正規著『学術出版の来た道』(岩波科学ライブラリー)2021年10月刊行
※政策研究大学院大学 GISTセミナーとの共催
【講演概要】
学術出版はその350年を超える歴史を経て、他の産業とはまったく異なる評価・価値体系を形成してきた。
近年は出版社が先導する動きに世界中の科学が振り回される事態に陥っている。この講演では学術出版の歴史を概観しつつ、
ピアレビューが比較的新しい制度であること、プレプリントの概念はピアレビューより古くからあることなどを紹介する。
それらを踏まえ、研究評価の体系が今後どうあるべきかについても論じる。