第213回知的財産マネジメント研究会(Smips)

第213回知的財産マネジメント研究会(Smips)
日時:2020年9月12日(土)15:00-16:30 オンライン開催 参加費:無料
※オンライン(Zoom)での開催です。会場に集まる形式ではありません。
 
<プログラム>
※特許戦略工学分科会による企画です。
15:00-16:30 全体セッション
テーマ:テキストマイニング×AIによる特許文書分析と新たな技術戦略の切り口
講師 野守 耕爾 様(株式会社アナリティスクデザインラボ 代表取締役)
 
【講演概要】
特許の文章情報を対象に分析する手法として、文章に含まれる単語を抽出して全体の記述傾向を把握するテキストマイニング技術が知られていますが、テキストマイニングを適用する従来の特許分析では、単語間のつながりをネットワークで可視化したり、単語の位置関係をマップで可視化するなど、「単語」をベースに特徴を可視化して考察します。
しかし、対象がビッグデータになると従来の特許分析では膨大な単語で溢れた複雑な結果を解釈しなければいけません。そこでトピックモデルと呼ばれるAI技術を応用して特許文書をいくつかのトピックに機械的に類型化し、その「トピック」をベースに分析を進めることで、膨大な特許情報に潜む特徴を分かりやすく可視化することができます。
本講演では、テキストマイニングにトピックモデルのPLSAやベイジアンネットワークという複数のAI技術を応用して開発した新しいテキスト分析技術(Nomolytics)と、それを2つの特許文書データ(風・空気に関する30,039件の特許と電気自動車に関する26,419件の特許)の要約文に適用した分析事例をご紹介し、分析に基づいた技術戦略検討の考え方を解説します。
 
【講師プロフィール】
2012年3月、早稲田大学大学院 創造理工学研究科 経営システム工学専攻 博士課程修了。博士(工学)。人間工学を専門とし、人間の行動モデルの開発を研究。2012年4月、(技術研修生としては2008年より)独立行政法人産業技術総合研究所 デジタルヒューマン工学研究センター入所。子どもの行動データに人工知能技術を応用した子どもの行動計算モデルを開発する研究に従事。2012年12月、デロイトトーマツグループ 有限責任監査法人トーマツ デロイトアナリティクス入所。データサイエンティストとしてビッグデータを活用したビジネスコンサルティングの業務に従事。2017年6月、株式会社アナリティクスデザインラボ設立。代表取締役。これまでのアカデミックとビジネスの経験を活かし、企業のデータ分析・活用を支援するコンサルティング事業および新しい分析技術の研究開発を展開。
http://www.analyticsdlab.co.jp/
 
参加無料、途中入退室自由です。