第201回知的財産マネジメント研究会(Smips)
日時:2019年1月19日(土) 場所:政策研究大学院大学5階 参加費:無料
開催プログラム(どちらの分科会・セッションに出席しても結構です。事前登録等は一切必要ありません。一部分だけの参加でもかまいません。)
※詳細は随時更新いたします。
★13:00-14:30 セッション1:いずれかお好きなものにご参加ください
○ 産学連携によるイノベーション分科会 (山本貴史)
テーマ:産学連携が成功している大学と成果が出ない大学の違いについて
講師:山本オーガナイザー
今回は、少々刺激的なタイトルですが、ライセンス・共同研究・ベンチャー支援で、成功する大学とそうではない大学の マネージメントで何が違うのかを議論したいと思います。
★15:00-16:30 全体セッション
テーマ:バイオミメティクスとSDGs
講師:下村 政嗣 様(千歳科学技術大学 教授/北海道大学および東北大学 名誉教授)
知識流動システム(KMS)分科会と産学連携分科会による企画です。今回は、バイオミメティクスがいかにSDGsに貢献できるのか、“生態系バイオミメティクス”のフレームはどうあるべきかを参加者の皆さんとともに考えたいと思っています。
こちらは、KMSのYouTubeチャンネルでのWeb中継も予定しています。
https://www.youtube.com/channel/UC8GqtiOFMivHr7KbeaDSHwQ/featured?view_as=subscriber
なおKMSは昨年、下村先生にご助言いただきながら、都内小学校でバイオミメティクスをテーマにした「発明・発見教室」を実施し、教材開発に取り組んでいます。【講師略歴】
昭和55年に九州大学大学院工学研究科合成学専攻修士課程修了。博士(工学、九州大学)。昭和55年に九州大学工学部 助手、昭和60年に東京農工大学工学部 助教授、平成5年に北海道大学電子科学研究所 教授、平成11年から平成19年に理化学研究所フロンティア研究システム時空間機能材料研究グループ チームリーダー兼任、平成14年に北海道大学電子科学研究所附属ナノテクノロジー研究センター センター長、平成19年4月に東北大学多元物質科学研究所 教授、平成26年4月に千歳科学技術大学 教授。現在に至る。
専門分野:生体模倣技術(バイオミメティクス)、自己組織化、界面化学、ナノテクノロジー
現在の研究テーマ:持続可能社会を実現するための生物模倣技術
主な著書及び解説:自己組織化ハンドブック、ナノマテリアル・ハンドブック、昆虫に学ぶ新世代ナノマテリアル、 次世代バイオミメティクス研究の最前線―生物多様性に学ぶ―【講演概要】
2018年9月下旬に、ドイツ・ベルリンでバイオミメティクス国際標準化の会議が開催されました。フランスでは持続可能な街づくりとバイオミメティクスの議論が高まっており、ベルリンの会議では、デザイン思考とバイオミメティクスの議論や、循環型経済の標準化の動向が共有されました(TC323)。日本では、バイオミメティクスは個別の生物を模倣した材料技術、というふうに捉えられがちですが、講師の下村先生は上記した会議参加を経て「生物がそうであるように、人間の活動に対しても、分子レベルから街の設計までをカバーする包括的な体系であるべきだ」との思いを強くされています。
★17:00-18:30 セッション2 :いずれかお好きなものにご参加ください
○ 産学連携分科会(長壁健・鈴木睦昭・杉浦美紀彦・林聖子・矢上清乃)
テーマ:AIとデータの利活用で育む人間の創造性
講師:中西 崇文 様(武蔵野大学 データサイエンス学部(2019年4月開設) 准教授)
講師の中西先生は、現在、機械学習などをはじめとする人工知能技術をコアとしたシステムの研究開発やそれらのビジネス、サービスの立ち上げを目的とした企業連携研究プロジェクトを多数推進中。総務省「AIネットワーク社会推進会議」構成員、経済産業省 「流通・物流分野における情報の利活用に関する研究会」委員、総務省「ICTインテリジェント化影響評価検討会議」構成員、等歴任されています。専門は、データマイニング、ビッグデータ分析システム、統合データベース、感性情報処理、メディアコンテンツ分析などであります。著書に『スマートデータ・イノベーション』(翔泳社)、「シンギュラリティは怖くない:ちょっと落ちついて人工知能について考えよう」(草思社)などがあります。みなさま、貴重な機会でございますので、ぜひご参加ください。
○ 特許戦略工学分科会 (片岡敏光・赤間淳一・安彦元・久野敦司・岡崎邦明・永井隆)
テーマ:温故知新「ナチス・ドイツ時代の発明(科学技術から社会・経済システムまで)」
講師:永井オーガナイザー
ヒトラー率いるナチスは、その歴史上の負の側面を決して忘れることはできませんが、第一次大戦の敗戦で経済的に瀕死のドイツを数々の発明(科学技術だけでなく社会・経済システムも含む)により、復興させたという一面も持っています。科学技術では、合成石油、合成ゴム、ジェット機、テレビ放送など、社会・経済システムでは、公共事業のアウトバーン、オリンピックのビジネス化などを挙げることができ、さらには、ドイツと米国の企業間の秘密協定などの特許戦略もありました。今回は、温故知新、歴史を振り返るという観点から、こうしたナチス・ドイツ時代の発明に迫ります。
○ 知財キャリア分科会 (上條由紀子)
テーマ:日本及び海外(米国・デンマーク等)における”Aging”に対する取組み/Aging Japanにおける活動
講師:阿久津靖子様(Aging Japan 代表理事)
本日は、高齢先進国日本発の課題解決プラットフォームであるAging Japan(一般社団法人日本次世代型先進高齢社会研究機構)代表理事の阿久津靖子さんにお越しいただき、ご講演いただきます。●ご講演者プロフィール
阿久津 靖子氏
津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業、1982年筑波大学大学院理科系修士環境科学研究科で地域計画を学び、その後修了GKインダストリアルデザイン研究所入社プロダクト製品開発のためコンセプトプランニング・博覧会コンセプトプランニングや街づくり基本計画に携わる。会社数社にて商品企画開発(MD)および研究、店舗の立ち上げ、マネジメントを行い、2012年ヘルスケアに特化したデザインリサーチファームとして(株)MT ヘルスケアデザイン研究所を創業。また、Aging Innovation 創出のためにはDesign thinking の重要性を痛感し、現在のボードメンバーとともにAgingJapanを創設。
https://agingjapan.org/
※ 今回お休みの分科会
○ 法律実務(LAP)分科会 (足立昌聡)
○ 知識流動システム(KMS)分科会 (西村由希子・天元志保・長壁健)
○ エンタメと知財分科会 (新井秀美)