第169回知的財産マネジメント研究会(Smips)
日時:2014年6月13日(土) 場所:政策研究大学院大学5F 参加費:無料
開催プログラム(どちらの分科会・セッションに出席しても結構です。事前登録等は一切必要ありません。)
※詳細は随時更新いたします。
★13:00-14:30 セッション1
○ 法律実務(LAP)分科会 (足立昌聡)
テーマ:「プロダクト・バイ・プロセスクレーム」に関する最高裁判決
タイムリーな事案を扱って欲しいというお声がございましたので、最近の報道等でも話題となった「プロダクト・バイ・プロセスクレーム」に関する最高裁判決を扱います。「プロダクト・バイ・プロセスクレーム」とは、特許される物質について、化学式や構造ではなく製造方法をクレームに記載して特定した特許をいいます。
下記の最高裁判決に先立つ知財高裁判決では、物の特許であっても、クレームが製造方法で特定されているときは、当該製造方法によって製造されたものでなければ、物として同一であっても、特段の事情がない限り侵害とならないと判断されていましたが、最高裁はこれを否定しました。もっとも、この判決の理解に関しては、報道でも混乱が生じているところもあります。そもそも「プロダクト・バイ・プロセスクレーム」とは何かを基本からお話しした上で、この判決が何を伝えているのか、今後の実務にどのような影響があるかをディスカッションしたいと思います。
いつもよりも取っつきにくいテーマのように思われるかもしれませんが、事前の法律知識などは必要ありませんので、皆様ふるってご参加下さい。
最高裁平成24年(受)1204号(第2小法廷平成27年6月5日判決)
http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/145/085145_hanrei.pdf
○ 研究現場の知財分科会 (山田光利)
今回は、お休みです。
○ 知識流動システム(KMS)分科会 (西村由希子・天元志保・長壁健)
テーマ:「飛ばす、舞う」
今回は、7月11日に東川小学校で行う発明・発見教室の企画打ち合わせをします。いくつかの紙飛行機を実際に作って、 子供たちがうまく飛ばせるか検証してみます。
また、飛ぶ原理の解説表現を考えます。
★15:00-16:30 全体セッション:講義室 L
テーマ: 「常識への挑戦」
講師:土井美和子 様(国立研究開発法人 情報通信研究機構 元 株式会社東芝 首席技監)
講師の土井先生は、昨年山本が出演した元TED×のSEEDSConference でとても面白いお話しをしていただき、以前からお呼びしたいと思っておりました。土井先生は、東芝時代にいつも7年早すぎる発明を続々と行い、事業化に苦戦された方です。土井先生のお話しの中に、イノベーションのヒントがあると確信しております。
★17:00-18:30 セッション2 :いずれかお好きなものにご参加ください
○ 特許戦略工学分科会 (片岡敏光・赤間淳一・安彦元・久野敦司・岡崎邦明・永井隆)
テーマ:TRIZワークショップ② 「技術は進化している」
講師:日本TRIZ協会理事長/(株)創造性工学研究所代表取締役 三原祐治 様【講演者からのメッセージ】技術が発展してきた過程を見るとそこには規則性があることをG.アルトシューラが見つけ、それらをパターン化しました。そのパターンを利用すると技術が近い将来進むべき(開発すべき)方向が見えてきます。技術の回転が速く寿命がどんどん短くなってきている現在、人・モノ・金・時間といった資源をどこに投入すべきか、その方向を見据えるための有力な方法を解説します。
【三原祐治 様のプロフィール】
1971年北海道大学大学院化学専攻修士課程修了。
同年富士写真フイルム株式会社に入社、 同社足柄研究所にて基礎研究,商品開発,ネットワーク管理およびTRIZ/USITの普及を担当後、人材開発センターでTRIZの普及・教育を担当。同社を定年退職後(株)創造性工学研究所を設立。
TRIZを1998年に学び, 2000年より全社内でTRIZ及びUSITの教育 &普及活動を行うとともに、TRIZ/USITの適用プロジェクトを推進。
2000年と2002年度の三菱総合研究所知識創造研究会創造手法分科会主査。日本TRIZ協議会副代表。日本TRIZ協会設立と同時に副理事長に就任。現在理事長。
第1回(2005年)~第11回(2015年)日本TRIZシンポジウム実行委員長。(学)産業能率大学兼任講師。
注:本TRIZワークショップでは、国際TRIZ協会『レベル1教科書』をテキストとして使います。予め下記サイトからご購入いただくことをお勧め致します。
TRIZ教科書購入サイト:http://www.dlmarket.jp/products/detail.php?product_id=243450
TRIZ教科書解説記事:http://www.trizstudy.com/aboutmatrizlevel1textbook.html
○ 知財キャリア分科会 (上條由紀子・飛澤宗則)
テーマ:「イノベーションを起こせるチームの作り方」
講師:飛澤宗則氏(株式会社フォース・アラウンド 代表取締役社長)
5月に続き、本分科会の新オーガナイザーでいらっしゃる飛澤宗則さんにワークショップを開催いただきます。●ワークショップ内容:
1)ワークショップ①
最高のチームをつくるための「アチーバス」体験ワークショップ
2)ワークショップ② 【時間に余裕があれば開催】
知財を価値に変えるためのワークショップ●参加特典:「成功の17原則」※PDFファイルでお渡しいたします
●持ち物: わくわく感、ペン、ノート
今年度の「知財キャリア分科会」の主要テーマは以下の通りです。●今年度の知財キャリア分科会テーマ
<イノベーションを起こせるチーム・場>
1.課題を解決するアイデア(知財)を生み出し、組織においてイノベーションを起こすことができるチーム・場とは?
<知財事業化・商業化の実践的方法>
2.知財を創造あるいは活用し、事業化・商業化により利益を 生み出すための実践的な方法とは?
<女性の思いや感性を生かした価値創造/女性のキャリア>
3.女性の想いや感性を活かした価値創造と女性の働き方の未来
今回お休みの分科会:
産学連携によるイノベーション分科会(山本貴史)
産学連携分科会 (長壁健・鈴木睦昭・杉浦美紀彦・林聖子・矢上清乃)