第146回知的財産マネジメント研究会(Smips) 開催概要
日時:2013年5月11日(土) 場所:政策研究大学院大学5F 参加費:無料プログラム
★13:00-14:30 セッション1
○ ライセンス・アソシエイト分科会(山本貴史)
テーマ:「大学の技術のマーケティング」
今回は、大学の技術のマーケティングについて、マーケティングとセリングの違い、世の中一般のマーケティングと大学で生まれた発明のマーケティングについてお話しいただきました。
 
○ 法律実務(LAP)分科会 (足立昌聡)
テーマ:法律家に対する技術説明の難しさと打開策について
実際の侵害訴訟(医薬品・種苗)における技術説明会を題材に、法律家に対する技術説明の難しさと打開策について、議論を行いました。
 
○ 若手研究者のための知的財産リテラシー(山田光利)※奇数月に開催
テーマ:研究活動とDIYブームの関係
山田オーガナイザーが立ち上げ当初から関わっている、「研究装置を作る会」の畑田様をお呼びして、3Dプリンターなどを含めたDIYブームの紹介と研究活動にどのような影響を与えているかについて知財的な側面を絡め議論いたしました。
 
○知的財産流動システム(KMS)(藤井優子・長谷川実里・西村由希子)
テーマ:発明・発見教室の企画会議
7月に江東区の小学校にて行う、発明・発見教室の企画会議第1回目を行いました。
 
★15:00-16:30 全体セッション
テーマ:「知財戦略・研究戦略のための特許動向分析」 ~特許分析の目的別分析事例紹介~」
講演者:安高史朗 様(NRIサイバーパテント 副主任コンサルタント・弁理士)
(特許戦略工学分科会による企画です。)
知財戦略・研究戦略では、情報を制する者が戦略を制すると言っても過言ではないくらい「情報」が重要になります。特に、近年では、多くの特許情報が入手できるようになった結果、真に目的に沿った情報を見極めて抽出し、そこから有用な知見を見出してこれを解釈し、自社の知財戦略・研究戦略にフィードバックさせることで、より差別化を図ることも可能となります。このような背景を踏まえて、今回は、テキスト毎ニング技術を用いた特許情報分析についてお話しいただきました。
 
★17:00-18:30 セッション2
○ 特許戦略工学分科会 (片岡敏光・赤間淳一・安彦元・久野敦司)
テーマ:格成分数の研究成果を反映させてTTL-PPのWEBサービスオプション機能Technology Sizeのデモ&分析事例紹介
講演者:安高史朗 様、および安彦オーガナイザー
TTL-PPのウェブサービスが2013年3月より開始され、これに伴いTTL-PP昨日最寄アップグレードされました。中でも、特許の質(広さ)の評価指標である格成分数(Technology Size)の自動分析機能により、特許の件数(量)のみならず特許の質の評価も可能となりました。このセッションでは、Technology Sizeによる特許の質的側面の分析事例を紹介していただきました。
 
○ 産学連携分科会 (長壁健・鈴木睦昭・杉浦美紀彦・林聖子・矢上清乃)
テーマ:「がん研究・創薬の歴史と、 大学発創薬における知財・産学連携の課題」
講演者:新村和久 様 (公益財団 法人がん研究会がん研究所 次世代がん研究シーズ戦略的育成プログラム (P-DIRECT)知財戦略支援ユニット 特任研究員 弁理士)
今回は、バイオ知財の入門をお話しいただきました。知財、産学連携に携わっている方々に、バイオ分野の知財の全体像を把握していただくことができました。
 
○ 知財キャリア分科会 (上條由紀子・楠浦崇央)
テーマ:「大学における研究シーズの事業化の課題と可能性~バイオベンチャーの事例から」
ゲスト:松田一敬 様(合同会社SARR 代表執行社員/文部科学省科学技術・学術審議会委員)
大学における研究シーズの事業化の課題と可能性について、事例も交えてお話しいただきました。知財戦略、事業計画について、ご参加の皆様とのディスカッションを行いました。