第140回知的財産マネジメント研究会(Smips) 開催概要
日時:2012年11月10日(土) 場所:政策研究大学院大学5F 参加費:無料
★13:00-14:30 セッション1
・ライセンス・アソシエイト分科会(オーガナイザー:山本貴史):講義室 L
テーマ:マーケティング戦略とライセンス条件
今回は、マーケティング戦略とライセンス条件をテーマとして、いくつかの具体的事例に即して議論しました。
・若手研究者のための知的財産リテラシー分科会(オーガナイザー:山田光利):講義室 E
テーマ:大学の研究室に蓄えられた知的資産
論文や特許、製品の形で社会に出ていく研究成果ではなく、装置・実験ノウハウ・研究室の文化等含めた知的資産を、どうやって管理するか/どうやって蓄積するか/どうやって共有、秘匿するか/そもそもどんな知的資産があるのか、などを考えました。
・フードビジネス分科会(オーガナイザー:塚田周平、島田宝宜):講義室 F
講師:川名 祥史 様(株式会社LDファクトリー 社長)
今回は、川名社長をお招きしてご講演いただき、その後、ディスカッションを行いました。川名社長はカフェ運営等にたずさわられる傍らで環境学博士という経歴を生かしバイオ系の専門学校の講師もなさっています。一見まったく異なるこれらの活動にどのような接点があるのかをお話いただきながら、食と科学をテーマにディスカッションを行いました。
★15:00-16:30 全体セッション:講義室 L
テーマ:再生医療の産業応用の可能性
講師:大和 雅之 様(東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 教授)
講師の大和雅之先生は、臨床応用を目指した組織工学・再生医療の基礎技術開発に取り組んでいらっしゃり、新しい独創的な手法として「細胞シート工学」を提唱なさっています。大和先生のお話を伺いながら、再生医療の将来像・ビジネスとしての可能性とボトルネック、などについて考えました。
★17:00-18:30 セッション2 :いずれかお好きなものにご参加ください・産学連携分科会(オーガナイザー:長壁健・鈴木睦昭・杉浦美紀彦・林聖子・矢上清乃):講義室 E
テーマ:研究費が増やせるメディア活用術
講師:山岸 卓視 様(独立行政法人理化学研究所 社会知創成事業 連携推進部 知財創出・活用課 係長 理学博士)
研究所においては、大学とは異なる研究所に特有の知財マネジメントが必要です。今回、山岸様に、理化学研究所の概要及び産学連携への取り組み、また実用化を見据えたライフサイエンス分野の知財マネジメントに関し、その考え方や取り組みを一実務者の視点を踏まえご紹介いただきました。
・知財キャリア分科会(オーガナイザー:上條由紀子・楠浦崇央):講義室 L
テーマ:技術データベースサイト「イプロス」の紹介~知財を使って技術探索精度を改善する試み~
講師:岡田 登志夫 様(株式会社イプロス 代表取締役社長)
岡田様は製造業(キーエンス)に在籍中に、中小企業や大企業の埋もれた技術のマッチングを推進する社内ベンチャーとして現在の会社を立上げました。今では大手出版社やメガバンクなどとも提携をして、規模を拡大し、日本最大のサイトにまで成長をしており、今後はアジアにも展開する予定です。同社の技術データベースサイトについてご紹介いただき、今後のイノベーション支援への応用可能性等について討論しました。
・特許戦略工学分科会(オーガナイザー:赤間淳一・片岡敏光・安彦元・久野敦司):講義室 F
テーマ: AdobeのPDFに見るソフトウェアビジネスの知財マネジメント―大量普及と高収益を同時実現させる仕組み構築について―
講師:高都 広大 様(知財研究者)
AdobeのPDF事業を題材に、大量普及と高収益とを同時実現させた知財マネジメントを紹介していただきました。そして、Adobeの知財マネジメントから学ぶべき点について、議論しました。
・知識流動システム(KMS)分科会(オーガナイザー:藤井優子・長谷川実里・西村由希子):講義室 I
今回は、来月の発明発見教室に向けて、コンテンツを詰めていきました。今回はKMSの若手メンバー3名をリーダー、サブリーダーに、従来とは少し異なる内容を検討しました。