第115回知的財産マネジメント研究会(Smips) 開催概要
日時 2010年6月12日(土)
★13:00-14:30 セッション1
○ 2020分科会(オーガナイザー:山本貴史):講義室 F
今回は、10年後の日本のシナリオ『最悪編』を行いました。10年後の経済・暮らし・社会・政治・学習等々・・こうなったら最悪という予想シナリオをみんなで考えましょう。前回のBestシナリオとWorstシナリオを出してみて、10年後を見るために今何が重要で、誰が何をしなければならないかという議論に発展させました。
○ アグリビジネス分科会(オーガナイザー:塚田周平・島田宝宜) 講義室 I
先月は農業経営におけるシミュレーションについて議論しましたが、今月は、さらにどのような要素があれば、より農業経営の理解に有効かの議論を行いました。
★15:00-16:30 全体セッション 講義室L
テーマ:知財の利回り
講師:岸宣仁 様(経済ジャーナリスト/日本大学大学院知的財産研究科 講師)
【講師からメッセージ】
インテレクチュアル・ベンチャーズが提唱する「インベンションキャピタル(発明資本)」とは何か、私なりに理解した概要をお話したいと思います。これまでの投資対象は、金、土地、株式、原油などの商品、金融派生商品と変遷を辿ってきましたが、ついに知財が対象になった点に新しさがあります。近い将来、「インベンション・キャピタル・マーケット(発明資本市場)」が実現する可能性が高まるなか、日本はそれにどう対応していくべきかを議論できればと思っています。
★17:00-18:30 セッション2
○ 知財キャリア分科会(オーガナイザー:上條由紀子・楠浦崇央) 講義室 F
本分科会は、知財業界で活躍する先達の方々をゲストとしてお呼びし、「知財キャリア」に関する講演していただき、その後参加者とのフリーディスカッションを行いました。
テーマ:日本の技術への中国資本の誘導とその意義
講師:河村哲 様(株式会社ドリームインキュベータビジネスプロデューサー)
【講師からメッセージ】
日本の技術が日本国内で過小評価されるメカニズムとその問題点、一方で中国ではそこに正等以上の評価がされるメカニズムが存在することを、事例ベースで紹介します。現在の取り組みを通じて、日本の技術に「新たなマーケット創出」と「資金の循環」という流動性を作り出したいとおもっています。
○ 知識流動システム(KMS)分科会(オーガナイザー:西村由希子・丸幸弘) 講義室 I
KMSは、その「知識」を「流動」させることで、一般人と大学・企業間の知識の差を埋め、さらには「知識社会」を活性化させるため、より、「知識」が流動しやすい仕組みをさまざまな角度から研究・提案しています。具体的な活動としては、小学生を対象とした絵本を使った知財教育への提案や、 Website (https://www.smips.jp/kms/)を使った研究者と子供達との双方向コミュニ ケーションシステムの構築を行っています。