第10回 知的財産・産学連携ワークショップ(第117回Smips)

第10回 知的財産・産学連携ワークショップ(第117回Smips)
日時:2010年9月11日(土)

テーマ:『前向きな○○』


会場:政策研究大学院大学 5階講義室(懇親会は1階会議室1A)
参加費無料(ただし、懇親会は有料)

 Smipsでは、年に一回、通常の会とは異なる構成のワークショップを開催し、さまざまなテーマについて議論する場、並びに新たな切り口の企画を実験的に行う場としています。今回のテーマの『前向きな○○』というのは、書きかけのメモを送ってしまったわけではなく、まさしくこれがテーマです。企業経営や国際経済において何かと後ろ向きなことが多い昨今の状況ですが、このワークショップでは、広い意味で知的財産・産学連携に関わりのある諸トピックスについて、参加者の皆様とともに、できるだけ前向きに、議論を進めていきたいと思います。

○ タイムスケジュール
13:00-13:30 イントロダクション(講義室L) 司会:岡田健(Smips事務局)
13:00-13:05 開会の挨拶 藤原奈保子(Smips事務局)
13:05-13:30 『この1年の知財』+ワークショップ全体説明 西村由希子(Smips総合オーガナイザー)
13:45-15:15 セッション1:下記のうち、いずれかお好きなものにご参加ください。
15:30-17:00 セッション2:下記のうち、いずれかお好きなものにご参加ください。
(※ セッション1とセッション2の部屋は、講義室D、E、I、Fです。)
17:15-18:00 まとめセッション(講義室L)
 
各セッションのオーガナイザーが、行われた議論の内容について説明します。
閉会の挨拶 隅藏康一(Smips総合オーガナイザー)
18:15-20:00 懇親会(会議室1A)
 
○ セッション1

1A 前向きな知財@ビジネス~未経験者歓迎!知財とは,そもそも何だったか?(足立昌聡 藤原奈保子)
「知財」という単語が登場して,かなりの年月が経ち,もはやビジネス用語として定着した昨今。しかし,成長する中で,様々な分野や関係者を巻き込みすぎて,「知財」とは何か,何の役に立つのかと問われると,明快に答えにくくなりつつあります。今回は,知財に初めて触れる方からベテラン(?)の方も交えて,「知財」が何であり,どうビジネスや社会に役立つのかを,議論していきます。
 
1B 前向きな南北問題~生物多様性条約COP10を目前に控えて(香坂玲 隅藏康一)
2010年10月に名古屋で開催される、生物多様性条約COP10において、遺伝資源へのアクセスとベネフィットシェアリングに関する国際的枠組みが定められる予定です。生物多様性条約事務局に勤務なさった経験をお持ちの香坂玲さん(名古屋市立大学准教授)に、生物多様性条約とは?COP10とは?をお話しいただきます。また、COP10において議題の一つとなる、「資源国と利用国の間の適切な利益配分」についての論点を整理し、ディスカッションを行います。
 
1C 前向きなワールドカフェ(田原敬一郎 西村由希子)
本セッションでは、「ワールドカフェ」スタイルを用いたディスカッションを行いま す。「ワールドカフェ」スタイルとは、「知識や知恵は、機能的な会議室の中で生まれるのではなく、人々がオープンに会話を行い、自由にネットワークを築くことのできる 『カフェ』のような空間でこそ創発される」という考え方に基づいた話し合いの手法です。「知財」「科学技術」「人材」「熱さ」「マネジメント」といったトピックについ て、参加者間で、どんな問題意識が共通しているか、そのために自分ができることは何か、という気づきが得られることを目的としています。事前準備・ 知識はまったく必要ありません。どんなディスカッションテーマになるかは当日のお楽しみ(その場で決定)。ただし、「前向きに」終了させることが条件です!
 
1D 前向きなパーソナル・ブランディング(1)~セルフ・イメージを見える化する自己分析(上條由紀子 山本伸)
就職活動中の人、これからキャリアアップしたい人、自分をどうアピールするかを模索中の方々を、主たるターゲットとしたセッションです。前半は、「セルフ・イメージを見える化する自己分析」を中心に、セッションを進めます。
 
○ セッション2

2A 前向きな若手研究者キャリア(篠澤裕介)
(社)人工知能学会が作成した「Happy Academic Life 2006」という研究者版人生ゲームをプレーしながら、前向きな若手研究者キャリアがどうあるべきかディスカッションします。同ゲームは2006年に作成され、若手研究者のキャリアデザイン能力育成を目的としています。人工知能学会第20回全国大会の概要によれば『研究の世界を妙にリアルに体験できて楽しい』と好評、とのことです。ワークショップにおいては、問題意識として「2006年の時とは環境が違ってきている」、「これからの若手研究者キャリアはどうあるべきか」ということをベースに持ちつつ、楽しく議論ができればと思います。
 
2B 前向きな知財政策(隅蔵康一)
2010年8月4日に公表された日本学術会議の『科学者コミュニティから見た今後の知的財産権制度のあり方について』
(http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-21-h100-1.pdf)を題材として、論点について説明した上で、その中に書かれた提言事項を実際に行うためには今後何が必要かをディスカッションします。
 
2C 前向きな科学・技術ガバナンス(岡田健 西村由希子)
科学・技術研究は、最先端の現象を扱うがゆえに既存の倫理的・法的・社会的な枠組みでは対応が困難な場合があります。しかし、過度の規制がかけられてしまうと、優れた研究の進展が阻害されかねません。本セッションでは、米国におけるヒトES細胞研究を例にとり、前向きに科学・技術研究を進めていくために必要な「適切な」規制のあり方についてディスカッションを行います。
 
2D 前向きなパーソナル・ブランディング(2)~今度こそ一歩踏み出せる行動計画を作る(上條由紀子 山本伸)
就職活動中の人、これからキャリアアップしたい人、自分をどうアピールするかを模索中の方々を、主たるターゲットとしたセッションです。後半は、「今度こそ一歩踏み出せる行動計画を作る」というテーマで、セッションを進めます。