2021年11月21日、港区・高輪子ども中高生プラザが主催する催しとして、発明・発見教室「 すごいそ! !深海を探るテクノロジー 」を実施し、1~6年生までの生徒・19名とその保護者が参加されました。

深海とは、水深200mより深い海のことをいいます。太陽の光が届かない、寒くて暗く、高い水圧がかかる環境です。深海のうち、一番深いのはマリアナ海溝のチャレンジャー海淵で、水深は10,920mと富士山(3,776m)やエベレストの標高(8,849m)をはるかに超えます。

今回の「発明・発見教室」では、 深海の特徴のうち、水圧に焦点を当て、水圧にも負けない深海魚の生態にふれながら、深海探索技術、特に日本が開発した有人探査調査船「しんかい6500」の耐圧に関わる機能や特徴について、お話とクイズを通じて伝えました。また、株式会社マリン・ワーク・ジャパン社製の加圧実験水槽を使い、水圧をかけた発泡スチロール製カップがどうなるかの圧縮実験を間近で目にすることで、水圧の凄さも感じてもらいました。また、日本の海底探査チーム「Team KURmoOSHIO」による 、広域海底高速マッピングをロボットだけで行う国際チャレンジ「Shell Ocean Discovery XPRIZE」の成果も伝えました。

プログラムの中では、「深海で、潜水船の外に出たことがある人はいる?」「どうすれば、 深海探索潜水船の開発者やパイロット、深海生物研究者になれるのか?」「今、深海探索をするために難しいことは何か?」など参加者からの事前質問に、 国立研究開発法人海洋研究開発機(JAMSTEC) の 潜技士や広報の皆様による知識提供を踏まえて回答し、「”好奇心”を大切にしながら、学校で習う基礎となる範囲をしっかりと身に着けて、いろんな知識と発見の機会を得ていこう」とのメッセージを伝えました。

参加者には、今回知った知識を踏まえて、未来の深海探索潜水船を考えてもらいました。