2019年4月9日、つくば市の国立研究開発法人産業技術総合研究所にて「異分野プレゼンテーション」研修を実施しました。
約60名の新規採用研究者がレクチャーを聞き、ワークショップを体験されました。
KMS 理事で、お茶の水女子大学サイエンス&エデュケーションセンター 特任講師の大﨑 章弘による、科学コミュニケーションに関わる歴史的な背景や変遷に関するレクチャーと、「3分で専門用語を伝える」と「未来の共同研究」計画、2つのグループワークを実施。
「未来の共同研究」は、異分野の研究者・4~6名が共通課題に対して共同研究を計画するもので、課題・対象者を明確に設定し、研究ポイントや「その研究によってどのような未来が開かれるか、伝えたい対象者にどのような価値をもたらすのか」の明確化、研究の重要性を伝える強いフックづくりなどを短時間で考えていただきました。
参加者アンケートからは、「異分野交流のいい機会となった。早速(実際に取り組めそうな)共同研究の話をした」「分かりやすく話すと(バックグラウンドの異なる人との間でも)コミュニケーションが広がる」といった感想を得ました。その反面「(未来の共同研究計画は、自身の研究が)生活に関わる面の少ない分野だったので、やりづらかった」などの意見もあり、分野によって、参考となるケースを紹介するなどの必要性も見えました。