第142回知的財産マネジメント研究会(Smips) 開催概要
日時:2013年1月12日(土) 場所:政策研究大学院大学5F 参加費:無料
★13:00-14:30 セッション1
・ライセンス・アソシエイト分科会(オーガナイザー:山本貴史):講義室L
テーマ:中小企業との産学連携
今回はのライセンス・アソシエイト分科会は中小企業との産学連携をテーマにして開催いたしました。
・法律実務(LAP)分科会(オーガナイザー:足立昌聡):講義室 I
テーマ:契約における「準拠法条項」と「裁判管轄条項」について
「この契約は日本法による。」「当事者間の本契約に係る一切の紛争は東京地方裁判所の管轄に服する。」日本企業なら日本法と、安直に約しがちなこの条項の問題点を、日本企業と外国企業の立場からロールプレーを通じて議論しました。
★15:00-16:30 全体セッション:講義室 L
テーマ:戦略論-戦略の階層と二つの戦略
講師:奥山真司様(地政学・戦略学研究者:国際地政学研究所上席研究員)
日本の国家戦略、知財戦略について、理論面からスポットを当て、大局的見地から冷静に考えてみることが必要です。講師の奥山様は、日本の高校を卒業後、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学入学、地理学科および哲学科卒業、英国レディング大学大学院戦略学科で修士号及び博士号取得、コリン・グレイに師事され、国際地政学研究所上級研究員、戦略研究学会編集委員、日本クラウゼヴィッツ学会理事でいらっしゃいます。「技術で勝つ日本が、事業でなぜ負け続けるか」など、様々な知財マネジメント上の課題解決のヒント、知財関係者一人一人の人生戦略を再構築するヒントになるお話を伺いました。
★17:00-18:30 セッション2 :いずれかお好きなものにご参加ください
・特許戦略工学分科会(オーガナイザー:赤間淳一・片岡敏光・安彦元・久野敦司):講義室 L
全体セッションに引き続き、奥山様を囲んで、ご講演いただいたことについての質疑応答や、我が国の知財戦略の問題点などについて、フリーディスカションを行いました。
・産学連携分科会(オーガナイザー:長壁健・鈴木睦昭・杉浦美紀彦・林聖子・矢上清乃):講義室 D
テーマ:医療機器の認証申請について
講師:末廣 孝 様(株式会社 インクリース研究所 神戸事業所 薬事部)
医療機器に係る薬事法の基礎、ならびに、管理医療機器(クラス2)において認証申請で必要とされることについて、お話しいただきました。株式会社インクリース研究所は、医療機器のCROとして業務を行っており、クラス2に限らずクラス4まで対応しています。そのような実務を踏まえて、薬事申請について伺うよい機会となりました。
・知財キャリア分科会(オーガナイザー:上條由紀子・楠浦崇央):講義室 E
テーマ:「もっと多くの人に知的財産とかかわってもらうために」~誰でも、無料で、楽しく使える検索サイト「かんたん特許検索」物語~
講師:好田秀作様(ネットエキスパートナー株式会社 代表取締役社長)
好田様は、皆様もご存じのサイト、「かんたん特許検索」を運営していらっしゃいます。御講演では、「かんたん特許検索」のご紹介だけでなく、一人でも多くの方々に知財に興味を持ち、関わっていただきたい、という好田様の熱い思いについて、お話しを伺いました。
・知識流動システム(KMS)分科会(オーガナイザー:藤井優子・長谷川実里・西村由希子):講義室 I
テーマ:2012年の振り返りと、2013年の展望
今月のKMSは2012年の振り返りと、2013年の展望について語り合いました。