第174回知的財産マネジメント研究会(Smips)

第174回知的財産マネジメント研究会(Smips)
日時:2015年12月12日(土) 場所:政策研究大学院大学5F 参加費:無料

開催プログラム(どちらの分科会・セッションに出席しても結構です。事前登録等は一切必要ありません。)

※詳細は随時更新いたします。

★13:00-14:30 セッション1
○ 産学連携によるイノベーション分科会(山本貴史)
   テーマ:様々なベンチャーにおけるハンズオンの日米における違い等
   講師:津田 真吾 様INDEE Japan代表取締役テクニカルディレクター

 今回の講師津田様は、幼少期をアメリカで過ごしたバイリンガル。日本アイ・ビー・エムにてハードディスクの研究開発に携わり、革新的なプロジェクトを数多く手がけ、17件の特許を取得。クリステンセン 教授が提 唱した“イノベーションのジレンマ”をHDD業界の中で体感し、ジレンマ脱却を志す。iTiDコンサルティングにて新製品開発支援、イノベーショ ンマネジメント、新規事業の支援などを実施後、2011年イノベーションの“特殊部隊”としてINDEE Japanを創業。クリステンセン設Innosightと戦略提携するなど、大企業向けの新規事業立ち上げ支援や、アクセラレーターを展開。様々なベンチャーにおけるハンズオンの日米における違い等をお話しいただく予定です。お気軽にご参加下さい。よろしくお願いいたします。
 
○ 法律実務(LAP)分科会 (足立昌聡)
   テーマ:TPPの知財条項を読む
   講師:足立オーガナイザー

 明日の法律実務分科会では予定を変更し、「TPPの知財条項を読む」を行います。予定しておりました研究現場の知財分科会との合同企画は、翌月以降に延期とさせて頂きますので、予めご了承下さい。昨月5日にTPP協定の大筋合意の内容が公表され、以前から話題となっていた著作権の存続期間の延長など、多くの知的財産関連の合意内容が明らかになりました。しかし、実際のところ、報道されている内容以外にどのような事項が規定されているのかを日常業務で知る機会はあまりないのが実情です。今月の分科会では、その賛否は脇に置き、端的にどのような事項が議論され、どのように規定されているのかを参加者の皆さんと読み解いて行こうと思います。
前提知識や事前の予習は一切不要ですので、ふるってご参加ください。なお、大筋合意の概要は以下の内閣官房のウェブサイトに、条文案(英語)はニュージーランド政府が以下のとおり公表しておりますので、ご参考までに。
参考URL:
http://www.cas.go.jp/jp/tpp/tppinfo.html#201511kyoutei_zanteiban
http://www.mfat.govt.nz/downloads/trade-agreement/transpacific/TPP-text/18.%20Intellectual%20Property%20Chapter.pdf

  
○ 研究現場の知財分科会 (山田光利)
 
○ 知識流動システム(KMS)分科会 (西村由希子・天元志保・長壁健)講義室:I
   テーマ:未来の“食(たべる)”を考えよう
 今回は、同日午前中に東川小学校で行う発明・発見教室の振り返りをします。ワークショップ中心に行う予定で、絶賛準備中です。(そのため、運営メンバーは12日13時までに集まれないかも…緩やかに始めたいと思いますので講義室でお待ちください!)
 また、今年度からはじめた科学コミュニケーション研修の結果報告や、来年度以降のKMSの取組等についても考えたいと思っています。これらの結果を知りたい方、意見交換したい方は、お気軽にご参加ください!また、発明発見教室のボランティア運営サポーターも募集中です。
 
★15:00-16:30 全体セッション:講義室 L
   テーマ:アイデアを埋もれさせないプラットフォーム
       ~「未採択研究申請書の再評価」と「ハッカソンの成果共有・ビジネス支援」~

   講師:・坂本 真一郎 様(L-RAD 株式会社リバネス執行役員CRO)
      ・下山 紗代子 様(KnowledgeConnector 一般社団法人リンクデータ代表理事)

 企業や大学が所有する「未活用特許」の存在については知財の世界で昔から議論されてきましたが、 世の中には、生まれたまま十分に活用されていないアイデアが他にも多く存在しています。今回の全体セッションでは、そんな未活用なアイデアの活用を促す事例として、 既に埋もれたものではなく「今、埋もれつつある生まれたてのアイデア」を アイデアを必要とする企業等と繋げる2つのプラットフォームの事例を題材に 「新しく生まれたアイデアを埋もれさせないためにできること」を考えたいと思います。
 
事例1)未採択の研究申請書閲覧データベース「L-RAD」 
学術的な研究資金を獲得できなかった申請書を、企業が産業的な視点で再評価して、 アイデアを必要とする企業から研究費の供与や共同研究の申し込みを促すサービス
参考URL:http://www.l-rad.net/
 
事例2)ハッカソン・アイデアソン成果の共有とビジネス化支援・人材情報の統合サイト「KnowledgeConnector」
各所で開催されているハッカソンで生まれたアイデアや作品の情報を公開するとともに、 目利きと呼ばれる人たちがビジネス化の助けになるリソースを提案するサービス
参考URL:http://ja.idea.linkdata.org/all
 
研究者やハッカソン参加者の方はもちろん・研究機関で研究費申請に関わっている方・産学連携や技術移転にかかわっている方・ハッカソンやアイデアソンを主催者の方、など様々な人に参加いただきたいと思っておりますので、 ぜひ皆さまお気軽にご参加いただければと思います。

 
★17:00-18:30 セッション2 :いずれかお好きなものにご参加ください
※分科会の詳細が決まり次第更新いたします。
○ 特許戦略工学分科会 (片岡敏光・赤間淳一・安彦元・久野敦司・岡崎邦明・永井隆)
   テーマ:特許の量より質の是非について
   講師:安彦オーガナイザー

【講師からのメッセージ】
 分科会の前半では、12月5日の日本知財学会の研究発表会で行ったテーマについて、当日学会発表に来られなかった方々のために学会発表の内容を肉付けして分かり易く解説します。特許は、「量より質」なのか、「質より量」なのか、或いはその何れでもないのか、どのような定量的データが出るかは当日のお楽しみとさせていただきたいと思います。後半は、その検証方法やロジックの是非、データから導かれる結論や今後への提言等について質疑応答を行います。 その後はディスカッション形式とし、今回の結果をベースにして、皆様と一緒に特許の量と質、並びに今後の特許実務のあるべき方向性を一緒に考えていきたいと思います。是非参加者の皆様から忌憚の無いご意見、ご助言をいただき、また賛否両論含めて盛り上がっていきたいと思います。ふるって御参加ください。
 
※今月お休みの分科会
○ 産学連携分科会(長壁健・鈴木睦昭・杉浦美紀彦・林聖子・矢上清乃)